感圧接着剤は軽く押し付けるだけで接着します。
なぜ粘着テープには、感圧粘着剤が使われるの?

なぜ粘着テープには、感圧粘着剤が使われるの?

感圧粘着剤は、軽く押し付けるだけで接着します。 この特性は、さまざまな要素を組み合わせることで実現しています。



粘着テープに感圧粘着剤が使われるようになった経緯には、ひとつの決定的な理由があります。 そして、感圧粘着剤と粘着テープが数多くの用途に向いている理由は、複数あるのです。

感圧粘着剤とは何でしょうか?

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感圧接着剤は粘性と伸張性を両立しています:

まず第一に、感圧粘着剤は接着剤の一種です。 厳密に言うと、 粘着テープの上に塗布されているものが感圧粘着剤です。 感圧接着剤の製造には、特別な配合が必要です。厚塗りできる粘性があり、ベタベタで、ハチミツのようにゲル状で、ゴムのような弾性のある接着剤が感圧粘着剤です。 表面に強く接着し(粘着力)、粘着剤が固まっていようとする性質(凝集力)があります。 これらを実現するためには、特別な原材料を必要とします。

例えば、樹脂を含む天然ゴムは非常に高い粘着力を持っているので、材料として使われます。 天然ゴムをベースにした粘着テープは、塗面保護や梱包材の封函用途に向いています。 粘着テープに耐久性が求められる場合は、耐紫外線性や耐熱性、耐寒性が重要になります。この用途では、アクリルが感圧粘着剤の原料に使われます。 合成ポリマーから成るアクリル素材は用途に応じた調合が可能で、用途に合わせた粘着剤が作られています。

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透明粘着テープ(tesafilm®など)の製造

話を天然ゴム素材に戻して、片面テープの製造工程を見ていきましょう。 まずは天然ゴムの巨大なボールを小さな破片に砕きます。その後、樹脂などと混ぜ、溶かして均一化します。必要に応じて耐老化性を高めるための添加剤を加えます。 テサの水ベースの粘着剤技術(特許取得済み)は溶剤を使わないので、環境に優しい製造工程を実現します。

粘着剤が出来上がったら、今度はその粘着剤を基材に塗工していきます。 その具体的な工程は以下の通りです。

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テサフィルムの製造過程: 1)コロナ処理: 生のフィルム材を下処理します。素材はポリプロピレンで、長さ5000 m、幅1.33 mのものが使われます。
2)プレコーティング: プレコーティングはパンローラーの中で、フィルム基材に施されます。 これをすることで、後々、接着剤がしっかりと基材に付きます。 引き続き、スクレーパーを使って、余分なプレコーティングを除去します。
3)乾燥: フィルム基材が5つの異なる温度に設定されたゾーンを通過する間に、プレコーティングで付いた水分を蒸発させます。 4)この過程では、たるみを伸ばします。フィルムを張ることで、滑らかにし、シワを取り除きます。
5)ウェブエッジのコントロール: ウェブの方向を修正し、残りの工程で左右に横滑りせず、まっすぐに進むようにします。
6)ポストコーティング: 接着剤はパンローラーやデフレクションローラーを使って塗布されます。 この過程でも、スクレーパーが余分なプレコーティングを落とします。
7)乾燥: この段階では、接着剤はまだ液状です。それを乾かすために12の乾燥ゾーンを通過させます。 工程の前半では温度が徐々に上がり、後半では徐々に温度が下がります。
8)巻き取りと切断 5000 mにも及ぶテサフィルムを芯に巻きつけ、巨大なロールにします。 その後、12、15、19 mmの幅で、さまざまな長さに切ります。
製品が完成するまでの8つのステップ:
  1. 下地処理: 必要に応じて下地処理またはコロナ処理を行い、基材をプレコーティング材のアンカー力を改善します。基材はポリプロピレンから作られており、長さ5000 m、幅は1.33 mのものが使われます。
  2. プレコーティング: プレコーティングの過程では、プライマーが基材に塗布されます。 これを塗布することで、粘着剤がしっかりと基材に付きます。 塗布したらスクレーパーを使って、余分なプライマーを除去します。
  3. 乾燥: プレコーティングの次は、短時間の乾燥工程です。 基材が5つの異なる温度に設定されたゾーンを通過する間に、ププライマーの水分を蒸発させます。
  4. ローラーステーション: この工程では、たるみを伸ばします。フィルムを張ることで、滑らかにし、シワを取り除きます。
  5. ウェブエッジの調整: ウェブの方向を修正し、残りの工程で左右に横滑りせず、まっすぐに進むようにします。
  6. ポストコーティング: 粘着剤はパンローラーやデフレクションローラーを使って塗工されます。 この工程でも、スクレーパーが余分な粘着剤を削ぎ落とします。
  7. 乾燥: ポストコーティングが終わると、最後の乾燥です。 この段階では、基材に塗工された粘着剤はまだ液状です。それを乾かすために12の乾燥ゾーンを通過させます。 工程の前半では温度が徐々に上がり、後半では徐々に温度が下がります。
  8. ローリング: 最後に、粘着テープは大きなロールに巻き取られ、そこからさまざまな形に仕上げられます。 つまり、最終段階では、ロールをさまざまなサイズ(長さと幅)に切り分け、決まった紙管に巻き取り、梱包されます。
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粘着テープはどうして接着できるのでしょうか?

粘着テープには、圧力に反応する性質があります。 つまり、接着のために圧力を必要とします。
粘着テープには、圧力に反応する性質があります。 つまり、接着のために圧力を必要とします。

なぜ感圧粘着剤が粘着テープに用いられるのでしょうか? これには、ふたつの根本的な理由があります。 そもそも感圧粘着剤とは何でしょうか?

  1. 半永久的な接着力を持ちます。
  2. タックと呼ばれるベタつきがあり、わずかな圧力でも粘着テープが貼り付くようになっています。

液体接着剤を使った場合は、塗布してから硬化するまで待たなければなりませんが、感圧粘着剤は小指でちょっと押しただけでしっかりくっ付きます。 感圧粘着剤の利点は、いつでもすぐ使用でき、信頼性と効率性が高いことです。

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