粘着テープの生産: 科学そのもの
テープはどうやってロールになるのでしょう?

テープはどうやってロールになるのでしょう?

粘着テープの製造工程には、どのような技術が用いられているのか? ご自身でお確かめください。



粘着テープは、どのように巻かれるのかという質問がよく寄せられます。 仮に無数のテープロールをひとつひとつコーティングして巻き取るとしたら、巨額の生産コストがかかるでしょう。

粘着テープの生産は 科学そのもの。

全ては粘着剤から始まります。 通常、当社は、粘着剤を独自に生産します。 アクリル系粘着剤の場合には、重合から始めます。 つまり、粘着剤の構成成分の分子鎖またはポリマーを化学的に混合します。 混合された粘着剤は後で基材に簡単にかつ薄く塗布しやすいように、処理されます。 その処理方法は、粘着剤によって異なります。

生産工程では、粘着剤が揮発性の有機溶剤で希釈されているものがあり、そうすることで、希釈された粘着剤を基材上に非常に薄く塗布することが可能になっています。 粘着剤が塗工された基材は、その後乾燥炉を通り、ここで溶剤は揮発します。 乾燥工程で粘着剤は硬化し、基材にしっかり付着します。 当社では、揮発した溶剤はほぼ全て回収され、製造工程で再利用されます。

水系の粘着剤の製造工程も似ています。 水系の粘着剤の場合は、水が溶剤として加えられ、乾燥炉内で蒸発します。 この方法は、当社では、非常に一般的な塗工方法になっています。

3番目は、一般に呼ばれるホットメルトの製造工程です。 ここでは、粘着剤が加熱されて液状化し、肉のミンチ機のような押し出し機の中で混合されます。 この粘着剤も、やはり極薄のスリットから押し出され、基材上に均等に塗布されます。

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粘着剤の生産は、 複雑で、精緻で、面白い!!

テサのハンブルク工場にあるクリーンルーム施設
テサのハンブルク工場にあるクリーンルーム施設

粘着剤と用途によっては、他の生産工程が必要になることもあります。 例えば、基材を化学的または物理的に処理して、粘着剤の貼り付きをよくすることが可能です。 納得のいく基材素材が市販されていない場合は、独自に開発して、特定の要望を満たすものを作り上げます。 例えば、高透明なテープを作るための基材は独自に開発したものです。

エレクトロニクス業界では、携帯電話の画面の複数の層になった部品を貼り付ける目的で当社の粘着テープが使用されています。 そのテープは、組立られた後は、目に見えてはいけないので、完璧な透明度が求められます。 高透明のためには、テープ内の無用な引張応力は、不純物と同様に避けなければなりません。 極小のホコリでさえ、粘着テープの表面が曇る原因になることもあります。 そのため、生産にはクラス7のクリーンルームを使用しています。 クリーンルーム内の空気は山頂の空気よりも1000倍もきれいです。 このホコリの発生を極限まで抑えた環境で、当社はフィルムを塗工し、その透明度を高めています。 粘着テープ業界を見渡しても、これが可能なメーカーはそれほど多くありません。

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オッフェンブルク工場における無溶剤製造
テサのオッフェンブルク工場内にある製造装置

テープの塗工工程では、基材はまだ細長いストリップでなく、幅広い大きな形をしています。 基材には、織布、プラスチックフィルム、フォーム、その他の素材が使われています。 基材は、巨大で幅広いロール状のままコーティングされ、さらに必要に応じて乾燥されます。最後に、幅広な原反全体が大きなロールに巻き取られます。 両面粘着テープの場合は、巻き取る際にハクリ紙(セパレータ、ライナーとも呼ばれます。)が追加され、 その後、テープのもう一方の面を塗工するため、同じ工程が繰り返されます。 塗工が済むと、ひとつの幅広ロールは切断用のロールナイフを備えた切断装置により、たくさんの小さなロールに切り分けられ、包装されたものがお客様へ出荷されます。

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