粘着テープの使用用途は、テープで物体を固定するだけにとどまりません。
粘着テープは、くっ付けるだけではありません。

粘着テープは、くっ付けるだけではありません。

粘着テープの使用目的は固定に限りません。 今から粘着テープが持つ固定以外の用途・機能をご紹介します。



接着剤とテープはスピーカーコーンを単に固定するだけではありません。 粘着テープはスピーカーの振動膜の役割を果たすことさえ可能です。 粘着テープは他にもいろいろな機能を持っています。 例えば冷却、接地、消音などの機能を持つほか、航空機にも大量に使われています。以下に 粘着テープの主要用途と機能をまとめて見ました。

冷却機能を持つ粘着テープ

超薄型の電子機器は、黒鉛シートにより熱の管理と調節が行われます。このシートは熱を吸収し、広い表面上に均等に分散します。 黒鉛ストライプの固定には両面テープが使用されますが、その機能は単なる固定にとどまりません。 テープが薄ければ薄いほど、熱伝導性はよくなります。 この物理の法則に従って、テサは5 µm(1 µm = 1/1000mm)の極薄両面テープを開発しました。厚さ2 µmの基材の両面に1.5 µmのアクリル酸粘着剤が塗布されています。
超薄型の電子機器は、黒鉛シートにより熱の管理と調節が行われます。このシートは熱を吸収し、広い表面上に均等に分散します。 黒鉛ストライプの固定には両面テープが使用されますが、その機能は単なる固定にとどまりません。 テープが薄ければ薄いほど、熱伝導性はよくなります。 この物理の法則に従って、テサは5 µm(1 µm = 1/1000mm)の極薄両面テープを開発しました。厚さ2 µmの基材の両面に1.5 µmのアクリル酸粘着剤が塗布されています。

スマートフォンで長時間電話をしていて、耳が熱くなったという経験をお持ちの方は多いでしょう。そんな時、両面粘着テープを思い出してください。 電話中でなくても、スマートフォンは常に使用者の手の中で熱にさらされています。 両面粘着テープには携帯電話の過熱を防ぐ機能があります。 部品の中には最大で90°Cまで熱くなるものがありますが、粘着テープはそれらがオーバーヒートしないように熱を逃がし、ヒートストレスを全体でおよそ20°C軽減します。

少し専門的な話になってしまいますが、以下その仕組みを説明したいと思います。 簡単に言えば、 粘着テープは薄ければ薄いほど、熱伝導性がよくなります。 テサはテープの薄さという点で、世界記録さえ打ち立ててしまいました。 世界最薄のテープはテサ製です。 その総厚はわずか5 µmです。 頭髪を抜いて光にかざしてみてください。 その髪の毛は当社の粘着テープの10倍もの厚さがあります。

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導電性を持つ粘着テープ

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テープの電導性の秘密は基材構造と粘着剤の塊にあります: 導電性粘着テープは柔軟なプリント回線と金属製ケース部品をしっかり接合するだけでなく、複雑な回路を問題なく機能させることができます。 テープは電位を均等化すると同時に、帯電を放電し、短絡を防ぎます。

多数の電子装置が狭い空間に配置されていると、ショートサーキットなどの問題が起きやすくなります。 そんな時、放電、保護、接地という機能を持った粘着テープが役に立ちます。 これらのテープはもちろん接着力でその他の製品に見劣りしません。 電位のバランスを取り、静電気を逃がすために筐体のケースグラウンドを確保します。 ここで使用される粘着テープにはニッケルと銅が添加され、導電性を持たせています。 エレクトロニクス業界にとっては、導電性に加えて、薄さが利点となり、あらゆる箇所に使うことができるので、デザイン性を制限しないことも評価されています。

超高密度な密封粘着テープ

電子・電気工学の話を続けさせて下さい。 スマートフォンをお湯を張った浴槽に落としたらどうなるか、誰でも聞いたことがあるはずです。防水機能を持ったものを除くと、電子機器は概して湿気に対して脆弱です。 しかし、スマートフォンの製造で話題になる湿気の量は、浴槽の水の量とは次元が違います。 スマートフォンには、微量の蒸気さえ浸入することが許されません。 スマートフォンのディスプレイ製造における蒸気浸透許容量は、牛乳パックの許容量の1/100000です。

ここで役に立つのがバリアテープです: このテープはスマートフォンディスプレーのLED部分を室温で数年にわたって密閉し、空気中の湿気をシャットアウトします。粘着テープのハクリ紙に採用されている特別なDrySeal®ハクリ紙が、製造工場への輸送中に粘着テープにわずかに残留している湿気をスポンジのように吸収するようになっています。

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高透明粘着テープ

テサのハンブルク工場にあるクリーンルーム施設
テサ・ハンブルク工場のクリーンルーム施設 同施設内の空気は、山頂の空気よりも1000倍きれいです。

タッチスクリーンには明るさと高い透明度が求められます。 ここでも粘着テープが使用されています。 粘着テープは何年もの間、スクリーンを曇らせず透明に保ちます。 このような用途の粘着テープは99%の光透過性を実現するために非常に透明度が高くなければなりません。また、優れた耐紫外線性も必要で、厚みも薄くなければなりません。 厚さは25 µm(25/1000 mm)です。 この製品は、クリーンルームで製造されており、 テサのクリーンルームのレベルは、山頂の空気よりも1000倍きれいです。ここでいう山頂とは無人で環境汚染のない、きれいな空気に包まれた場所を意味しています。

音を出す粘着テープ

粘着テープの中には音を出すものもあります。 これは、粘着剤の中の複雑に絡み合ったア                                                               クリル酸鎖分子の優れた音の伝導特性を利用することで実現します。 このタイプの粘着テープは、携帯電話の微小スピーカーなどに用いられます。このテープは言葉だでなく、音色と音声も正確に伝えなければなりません。。 アクリル粘着剤が、2つの高性能フィルムに挟まれた三層構造になっています。 高性能フィルムの硬さで加工時の寸法の安定性を実現し、粘着剤の柔軟性が音を完璧に伝導・再現します。総厚は22~60 µmです。 つまり、スピーカーコーンのテープ固定はもはや応急処置でなく、ハイテクソリューションだと言うことができます。

異音防止テープ

自動車用ケーブルの固定
車種を問わず、静けさは快適なドライブに不可欠です。テサは振動やガタツキの防止に効果的な製品を豊富に取り揃えています。

新車が中古車になるまで、通常は少なくとも数年かかります。 その間、所有者は完璧なドライブを楽しみたいものです。 車内でガタツキ音が聞こえたり、ラジオの音が妨げられるようなことは許されません。 テサは高速道路における時速200 kmでの走行にも耐える自動車用の粘着テープを豊富に取り揃えています。 粘着テープは、異音や振動、部品の振動音を低減・防止します。

偽造防止粘着テープ

tesa PrioSpot®: 独自のハイブリッド技術が正規品を偽造やグレーマーケットでの取引から守ります。
tesa PrioSpot®: 独自のハイブリッド技術が正規品を偽造やグレーマーケットでの取引から守ります。

粘着テープの用途は、2つの物をつなぎ合わせることに限りません。 特殊な粘着ラベルを使用すれば、所有者を明示したり、それが正規品であることを証明することが可能です。 テサの子会社、テサ・スクリボスが開発した特殊技術により、4層構造のラベルにレーザーで情報を書き込むことが可能になりました。このラベルには、目視可能な情報と、特殊デバイスでしか解読できない情報の両方を書き込むことができます。

tesa PrioSpot®と命名されたこのラベルは、製品に指紋などをラベルとして貼り付けることができ、偽造を効果的に防止します。 RFIDチップ、バーコード、QRコードと組み合わせることも可能です。 これにより、製造工場から物流会社、税関当局、小売業者、一般消費者まで、サプライチェーンに関係する誰もが、製品が正規品であるかどうかを調べられるようになりました。 携帯電話さえあれば、製品が本物であることを証明できます。

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宇宙旅行した粘着テープ

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宇宙の条件とは異なりますが、tesa® Secure Laser Labelは自動車の中でも厳しい条件に長期間耐えなければなりません。

時として、粘着テープは長旅に耐えなければなりません。 テサの粘着テープは、宇宙空間でも使われています。 元々、自動車用のIDラベルとして開発されたtesa® Secure Laser Labelは、宇宙ステーションISSの外側に貼られた状態で、495日間休みなく地球の周りを回りました。これはニール・アームストロングよりも約60倍長い宇宙滞在時間です。 もちろん条件は過酷なものでした。 激しい温度変化、真空状態、紫外線、衝突する流星塵、微小な宇宙ゴミに耐えねばならなかったからです。しかし、テサのテープはこの試練も見事に乗り越えました。 ラベルに書き込まれた全情報は500日を経過した後も、読み取ることができました。

ペンギン用の粘着テープ

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テサテープで追跡装置を貼りつ付けられたキングペンギン。

話を地球上に戻しましょう。 粘着テープの最後の用途は南半球です。 この用途では、「テサフィックス」フォーム基材粘着テープは難題に直面しました。具体的な用途は数年にも及ぶ動物の追跡研究です。 フンボルト・マゼランペンギンを追跡する小型GPS追跡装置の一部として、このテープは20年以上にわたりフォークランド諸島での使用に耐えてきました。 追跡装置がテープでペンギンに直接貼りつけられていたからです。 この粘着テープの最大の特徴は、ペンギンの 羽根を傷つけないことと、 もうひとつの特徴は、 塩水と低温に耐えられることでした。