基材はテープに特殊能力を付与します
粘着力を最大化するには?     基材に注目。

粘着力を最大化するには?     基材に注目。

基材は粘着剤を粘着テープに変えます。 粘着剤を所定の場所に保持してくれるのは基材です。 基材はそれ以外にも重要な役割を担っています。



基材とは? 粘着テープの基材は粘着剤を保持するだけでなく、粘着テープの機能を決定します。 その役割はエベレスト登山をサポートするシェルパに似ています: 目立たないところで役立っています。 シェルパが登山チームを山頂へ導くように、粘着剤と基材(加えて、プライマーとハクリ紙)の相互作用が、粘着テープが役を果たせるかどうかを決めます。

基材と粘着テープ

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電子顕微鏡で見た、フォーム基材使用のtesa® ACXplusブラックライン

基材の最も重要な役目は、粘着剤とプライマーを保持することです。 基本的には薄く、柔軟で平滑です。 そのため、どのような場所でも使うことができ、デザインを限定しません。 素材の種類は数多く存在します。どの場所に、どの程度の期間、またどのような目的で粘着テープが使用されるのかによって、適切な素材が変わってきます。 最新の基材には、相当強い力に耐えるものや、一定の負荷がかかったときに裂けるものがあります。また、透明性、反射性、浸透性、バリア性(湿気や酸素などに対して)を備えているものがあり、厚さに関しても極薄(1.5 μm = 0.059 mils)から極厚(>3 mmまたは118 mils)まで多様です。 溝や凹凸を埋めたり、異音を抑制したりする機能もあります。テープの機械加工やダイカットを可能にしているのも、基材です。 数多く存在する基材の特徴を知っておくことは、粘着テープを理解する上で非常に重要です。

当社が使用するさまざまな基材素材

素材

フィルムテープ(PP、PET、PVC)

不織布テープ

フォームテープ(PE)

布/織布テープ

ディファレンシャルテープ

基材レステープ

特徴

寸法安定性、化学的安定性、耐熱性(PET)、透明または白色

順応性、耐熱性、手切れ性、半透明

異音と振動の減衰、粗い基質に適合、異なる膨張率に順応(ガラスと金属の組み合わせなど)、黒または白

順応性、耐熱性、手切れ性、重量のあるコーティング用

基材両面に異なる粘着剤を塗工。 引きはがし粘着力に大きな違い

基材無し、はく離紙上に粘着剤が付着しているのみ、高い順応性、極薄

耐引裂性: フィルム

tesafilm® hand-tearableはPPフィルム基材を用い、手で簡単に切れるようにするため、特別なイージー切り裂きエッジを備えています。
tesafilm® hand-tearableはPPフィルム基材を用い、手で簡単に切れるようにするため、特別なイージー切り裂きエッジを備えています。

フィルムは極薄で、耐引裂性を持った粘着テープの製造を可能にします。 しかし、フィルムの中にも複数の種類があり、その種類によってテープの特性は大きく変わります。 最も大きな影響を与えるのはフィルムの原料です: 例としてはポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などが挙げられます。

塩ビは柔らかいため、主に電気絶縁工事やモルタル工事のマスキングに適しています。 軟質塩ビは電線の被覆絶縁に使用されます。 逆に、硬質のPVCは形状安定性があるため、梱包テープやインテリアの梱包に向いています。 全種類のPVCフィルムに共通する特徴は、耐久性があり、着火しにくいことです。 印刷とエンボス加工が可能な点も特徴の一つです。

PEやPPのフィルムはtesafilm®およびその他のオフィス用粘着テープ基材として使用されます。 表面の保護や素材の結束にも適しています。

PETフィルムは多種多様な特性を持ちます。 主に両面粘着テープの2つのプライマー間で基材を形成します。 熱伝導性があるので、電子機器のヒートマネージメントに適しています。 また、耐紫外線性があるので、屋外での使用にも向いています。

伸縮性と耐候性、耐熱性が求められる場面では、とりわけポリウレタン、ポリアミド、セロファン/セルロースアセテートが用いられることがあります。

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強靭: 織布とフリース

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綿やレーヨン、PETで作られた織布とフリースは、機械的な強度が高く、特殊用途での使用に適しています。 例としては亀裂のカバー、ケーブルの結束、シーリング、またはスプライシングが挙げられます。

綿とレーヨンには高い引張強度がある一方で、PETに比べると手で簡単に裂けてしまいます。 ダクトテープやガッファーテープは布テープの代表例です。 綿は自然素材であるために環境に優しい一方、化学繊維のレーヨンは均質的で再生産が簡単です。 フリースはしなやかで、異音と振動を抑制する性能に長けています。

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弾力性: フォーム

多様なtesa Softprint®テープから印刷機に合ったものを選択することで、印刷品質を最適化することができます。

フォーム基材の特性は、皆さん簡単に想像できるでしょう。 柔らかく、ボリュームがあり、不規則な表面にうまく順応します。 動きを円滑にし、素材はよく伸び、 負荷も吸収します。 フォーム基材はPVC製の窓や冷蔵庫、家具、装飾モールディングなどに使用され、強力な接着を可能にします。

印刷産業での使用に特化したテープもあり、 フォーム基材の硬度によって印版の印圧が変わり、印刷の濃淡を出す網点をコントロールします。 フォーム基材粘着テープは、高速印刷中に発生する振動を吸収するので、印刷のヤレも防いでくれます。

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紙は我慢強い。

tesa Professional Masking Category/Mood
極薄の紙基材を採用したマスキングテープを使用すると、シャープな塗装が簡単に実現します。

パルプ、麻、合成繊維を原料とし、それぞれ異なった紙質を持ちます。

粘着テープが、梱包やサンドブラスティングのテンプレートとして使われるときは、平滑な紙が求められます。 伸縮性が高く、柔軟なクレープ紙は、マスキングテープとして使われ、 紙の「クレープ」度が高いほど、テープを®輪郭などに合わせて柔軟に曲線を引くことでできます。 薄い和紙テープは、塗料がテープの下に潜り込むを抑え、見切り線がキレイになります。

紙基材の特徴は手で簡単にちぎれること、しなやかなこと、そして最大50%の伸張性を持っていることです。 180°C以上の耐熱性とクッション性も特徴です。また、製紙産業のスプライスや大きな巻き取りや原反ロールのエンドタブにも使用されます。 ここで使われる紙は、再パルプ化(新たに生産された紙に残滓を残さず分解される水溶性)できることが条件となっています。

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粘弾性: アクリルコア

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このような特性が求められる場面では、アクリルコア粘着テープは完璧なソリューションです。 また、固定するだけでなく、シーリングの機能も持ち合わせます。

高い耐熱性(200ºC以上)や、フォーム基材テープ以上の性能が求められる場面では、アクリルコア基材が使われます。 この基材はアクリレートポリマーで構成されており、優れた粘弾性があります。 素材にかかる応力や負荷を分散し、ストレスを和らげることができます。 さらに、基材構造によっては、基材自体の3倍の厚さまでの熱膨張を緩和します。 アクリルコアテープは接着力も非常に高く、ガラスと金属、または金属とプラスチックなど異なる素材を接着するのに最適です。

太陽光やオゾン、温度、水など多くの環境条件に対し高い耐性があることも、ひとつの利点です。 このような特徴を持つアクリルコアテープは耐久性と高性能が求められる屋外での使用に理想的です。 例としては、自動車ボディのサイドモールディングの固定(自動車産業)、薄型スクリーンのフレームへの固定(電気・電子産業)、ガラス板の金属フレームへの固定、ソーラーパネルのバックレールへの取り付け(ソーラーパネル)などが挙げられます。 上記の用途では高い接着力、長期間屋外での使用に耐える性能(最大25年)、また熱膨張に順応する性質が求められます。

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導電性: 金属

金属製基材にも高い耐老化性があります。 他の基材にはない特徴は、導電性でしょう。 金属基材にはアルミや銅があり、 導電性と140°Cまでの耐熱性があり、電化製品内で遮熱材としても使用されます。

片面・両面テープの構造

片面(左)・両面(右)粘着テープの構造 1)はく離コーティング、2)基材、3)プライマー、4)粘着剤、5)はく離紙(シリコンコーティング)、6)粘着剤(閉鎖面)、7)プライマー、8)基材、9)プライマー、10)粘着剤(開放面)
片面(左)・両面(右)粘着テープの構造 1)はく離コーティング、2)基材、3)プライマー、4)粘着剤、5)はく離紙(シリコンコーティング)、6)粘着剤(閉鎖面)、7)プライマー、8)基材、9)プライマー、10)粘着剤(開放面)

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