感圧接着剤と粘着テープ

感圧接着剤 (PSA) とは?

粘着テープを構成するもの

感圧接着剤(PSA)とは?粘着テープがくっつく仕組みを解説します。

2016/09/01

粘着テープには感圧接着剤(粘着剤)が使われています。粘着テープに特化したテサ独自の視点と経験に基づき、感圧接着剤の豆知識をご紹介します。

接着と「濡れ」

液体接着剤や感圧接着剤(粘着剤)が被着面の凹凸に入り込むことを「濡れる」と表現します。英語圏でも同様に、水や雨などで濡れている状態を表すWet(ウェット)という単語を用いて表現します。

サラサラした液体や柔らかい粘着剤など、素早く凹凸に入り込むことができる特性を濡れ性(Wetting・ウェッティング)に優れると表現します。濡れやすい素材は、接着がしやすい素材と考えられます。

感圧接着剤(粘着剤)は手指などで圧力をかけることで被着面の凹凸へ入り込むため(濡れの促進)即時に接着することができます。
感圧接着剤(粘着剤)は被着面の凹凸に入り込むことでくっつきます。圧力をかけると粘着剤の形が素早く変化し、濡れを早めることができます。
液体接着剤感圧接着剤
(粘着剤)
物質の状態(相)液体 → 固体
相転移が必要
液体と固体の中間
濡れを促進させる方法なし
(液体の粘度を下げる)
圧力をかける
(粘着テープを押しつける)
養生する時間化学変化や水分の蒸発など、液体が固体になるまで濡れが進んでいれば不要

感圧接着剤とは?[まとめ]

  • 粘着テープに塗工されている粘着剤のこと
  • 固体と液体の中間のような存在
  • 圧力をかけると形状を変化し、被着体に濡れる(細かい凹凸に入り込む)ためくっつく

以上が、感圧接着剤(PSA)のポイントです。

粘着テープの選定にお困りの際は、当社へお問い合わせください。「どこで」「どのくらいの期間」「どんな目的のために」使用するか、被着体の素材や使用環境などの条件に合った製品をご提案します。